心が壊れそうな恋だった

私はとある田舎娘だった。

名前は、橘 架純(たちばな かすみ)。

見た目は一言で表すと、陰キャかな。

髪はボサボサで無駄に長いし、更にメガネにいつもすっぴんで、制服はいつも校則を守って着崩しは一切無し。

こーんなにダサい見た目だからか、周りからは頭良さそう!なんて思われがちだけど、授業は寝るわ遅刻はするわ…テストでは赤点取るのが普通だし、本当に普通に馬鹿な子。

取り柄なのは…中身?くらい?
自慢じゃないけど、人の悪口とかはあんまり言ったことないタイプ。
人の見た目を悪くいうのも言われるのも嫌いだし、いじめとか特に嫌い。喧嘩するほど仲がいいって言葉も嫌い。
だって人を傷つけてなんになるって言うの?
どちらも不快な思いしかしなくない?
私が陽キャの中に混ざれないのは、この考え方のせいもあると思う。
こいつブスだよなー!とか、おいデブ!とか、その絡み見てるだけで本当に無理…。

だからこそ私は自分のこと良い子だと思う。
周りと違って、人を傷つけない!優しい子!


なんてね。


盛りすぎた。
私だって普通に人の悪口言うよ。
でもたまに、本当にたまに。決まった時にだけ。
だから私はきっといい子。

誰かさんみたいな悪い子にはなりたくないからさ。
いつもそう、思い込むことにしてる。

誰のことかは言わないけどね。



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