恋のキューピッドは怪獣でした!
真実と未来はアンビリーバボー!
新しい月もいつもと同じような毎日だった。
一生懸命、家事をして、そして、週末には史郎さんと出掛けて…



そんなある日のことだった。



「え?お部屋に?」



史郎さんが出掛けて、しばらくした時、家に電話があって…



「鍵は、居間のテレビ台の引き出しに入ってる。
俺の部屋の机の上にあるファイルを持って来て欲しいんだ。」

「は、はい、わかりました。」

「あ、ファイルを取ったら、またちゃんと鍵を閉めといてくれよ。
後、手島さんは部屋に入れないこと。
それと、鍵も君が持っていてくれ。」

「は、はい。」

「持って来てもらうのは…」

私は、行き先をメモした。
『ローズガーデン』って言ってたけど、カフェか何かかな?



幸い、手島さんは部屋にいるらしく、姿が見えなかった。
その間に鍵を探し、史郎さんの部屋に入った。



(わぁ……)



広いフローリングの部屋は、シンプルな家具がいくつか置いてあって、とても綺麗に片付けられていた。
掃除も行き届いてる。
予想とは全然違った。
史郎さんのことだから、部屋は漫画やゲームで散らかって、掃除もほとんどしてないと思ってたのに、私の部屋よりずっと綺麗だ。



ファイルは、言われた通り、机の上にあり、すぐに見つかった。
それを持って、私はメモした場所に向かった。
< 128 / 136 >

この作品をシェア

pagetop