恋のキューピッドは怪獣でした!
*
「本当に今日はありがとう。
君のおかげで、心がずいぶん軽くなった。」
カフェでコーヒーを一口飲んだ史郎さんが、静かな声で呟いた。
「いえ、私は何も…
でも、本当に良かったです。
絶対に、おじい様やおばあ様に伝わったと思います。」
「俺もそう思う。
都合の良いように考えてるだけかもしれないけど…
何か、そう思うんだ。
信じてもらえるかどうかわからないけど…話してる時、なんだかすごく体が温かくなって…
近くに君以外の人の気配を感じたんだ。」
「そうなんですね。」
それが本当のことなのか、史郎さんの気のせいなのかはわからない。
でも、そんなことはどうでも良いことだ。
大切なのは、史郎さんの心が軽くなったってこと。
「次は君の番だな。」
「私の?……お義父さんのこと…ですか?」
「……俺も一緒に行く。」
「えっ!?大丈夫ですよ。
一人で行きますから。」
「いや、行く。
君のご両親にお会いしたいんだ。」
史郎さん、何言ってんの?
私の両親に会いたいなんて、結婚の申し込みでもするつもり!?……なんてね。
「ど、どうしてですか?」
「君と結婚したいから。」
「え!?」
えっと…今、何か幻聴を聞いちゃったような気がするんだけど…
「あの……今、なんて?」
私は、そう言って、耳を澄ませた。
「だから、君を下さいって言いたいんだ。」
「え、えーーーーっ!?」
えっと、えっと…今日はエイプリルフールじゃないよね?
もしかして、史郎さんの冗談??
それとも、これは……夢?
私は頬を思いっきりつねった。
「本当に今日はありがとう。
君のおかげで、心がずいぶん軽くなった。」
カフェでコーヒーを一口飲んだ史郎さんが、静かな声で呟いた。
「いえ、私は何も…
でも、本当に良かったです。
絶対に、おじい様やおばあ様に伝わったと思います。」
「俺もそう思う。
都合の良いように考えてるだけかもしれないけど…
何か、そう思うんだ。
信じてもらえるかどうかわからないけど…話してる時、なんだかすごく体が温かくなって…
近くに君以外の人の気配を感じたんだ。」
「そうなんですね。」
それが本当のことなのか、史郎さんの気のせいなのかはわからない。
でも、そんなことはどうでも良いことだ。
大切なのは、史郎さんの心が軽くなったってこと。
「次は君の番だな。」
「私の?……お義父さんのこと…ですか?」
「……俺も一緒に行く。」
「えっ!?大丈夫ですよ。
一人で行きますから。」
「いや、行く。
君のご両親にお会いしたいんだ。」
史郎さん、何言ってんの?
私の両親に会いたいなんて、結婚の申し込みでもするつもり!?……なんてね。
「ど、どうしてですか?」
「君と結婚したいから。」
「え!?」
えっと…今、何か幻聴を聞いちゃったような気がするんだけど…
「あの……今、なんて?」
私は、そう言って、耳を澄ませた。
「だから、君を下さいって言いたいんだ。」
「え、えーーーーっ!?」
えっと、えっと…今日はエイプリルフールじゃないよね?
もしかして、史郎さんの冗談??
それとも、これは……夢?
私は頬を思いっきりつねった。