恋のキューピッドは怪獣でした!
会ったばかりの私をそんなに信用して良いのかな?
まぁ、私はこう見えて意外と善人だし、義理堅い性格だから大丈夫だけど、人なんてしばらく付き合ったってどんな人なのか見誤ることはあるのに。



冷蔵庫を開けたらサラダやヨーグルトがあった。
台所にあるものを適当に食べてくれって言われるから、冷蔵庫の中のものも食べて良いんだよね。
あ、野菜ジュースも飲んじゃおう。
っていうか、冷蔵庫、やけに寂しいよね。
それ以外のものはほとんど入ってない。
冷凍室にも、冷凍のピラフとグラタンとアイスがひとつ入ってるだけだった。



そっか、家政婦さんが休んでるからだね。
今日、買い物もしといてあげよう。
冷蔵庫をチェックしたら、野菜室もほとんど空。
きっと、ここんとこは、外食してたか、その日に食べるものだけコンビニかどこかで買って食べてたんだろうな。
ま、男性だから家事は出来ないのかもしれないね。



それにしても、えらく早い時間から一体どこに出掛けたんだろう?
って、そんなこと考えても仕方ないか。



(さ、とにかく早く食べちゃおう!)

私はテーブルに並べた朝食に手を伸ばした。
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