恋のキューピッドは怪獣でした!
「無理しなくて良いよ。
足りなかったら買って来て。
あ、そうだ。自転車がいるとか言ってたよね?
悪いんだけど、それも自分で買って来てくれる?」

「え?あ…はい。」

「それと、勝手言って悪いんだけど、朝ご飯は和食にしてほしいんだ。
パンはちょっと頼りなくてね…」

「わかりました。」

最近は日本人のご飯離れが良く言われてるけど、ご飯が好きだなんて意外だね。


(あ…)



「あの……お仕事のことなんですけど、私、今月はまだ前の仕事が残ってますので、月、火と仕事に行き、水曜日からこちらのお仕事させていただきますね。
あ、朝と夜のごはんは今月も作りますから。」

「それは助かるよ。
じゃあ、よろしく頼むね。」

史郎さんはおもむろに立ち上がった。



「あ、もうおやすみですか?」

「うん、疲れたから。」

「明日の朝ご飯は何時頃にご用意したら良いですか?」

「7時半には出たいから、7時くらいに。」

「わかりました。」

日曜だっていうのに、またどこかに出掛けるのか、それとも単なる早起きなのか?
気にはなるけど、あれこれ詮索するのもなんだか申し訳ないし。
そもそも、私には関係ないことだから、聞かない方が良いよね。
そんなことより、明日は目覚ましかけとかないと。



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