恋のキューピッドは怪獣でした!
*
「美味しかったよ。ご馳走様。」
今日は、麻婆丼とサラダとお味噌汁。
つまりは、麻婆定食みたいな感じのものを作った。
麻婆豆腐は、麻婆の素に挽き肉と豆腐を加えるだけだから、すごく簡単。
でも、ひとりの時はそんな簡単な時ことさえ、滅多にやらなかった。
史郎さんは食べ終わると、何も言わずに席を立った。
食後のデザートとして、パンケーキを一緒に食べようと思ってたのに…
どうしよう?
ひとりで食べようか?それとも、やめとく?
ちょっと迷ってると、そこに史郎さんが現れて、テーブルの上に小さな箱をそっと置いた。
それはどう見てもケーキの箱。
そして、椅子に座ると史郎さんは微笑み、箱を開いた。
「お皿出してくれる?」
「は、はい。」
お皿の上に、赤と白のコントラストが鮮やかないちごのショートケーキが乗せられた。
史郎さん、今日はケーキが食べたかったのか…
私の分まで買って来てくれるとは優しいね。
「ささやかだけど……派遣の仕事、お疲れ様の気持ち。
本当は花でも買おうかと思ったんだけど、花は会社でもらうんじゃないかって思ってケーキにしたんだ。」
「えっ…」
びっくりして…そして、嬉しくて…
なんだか胸がいっぱいで泣きそうになってしまって…
「あ、コ、コーヒー、淹れますね。」
そう言って、慌ててその場から立ち去った。
「美味しかったよ。ご馳走様。」
今日は、麻婆丼とサラダとお味噌汁。
つまりは、麻婆定食みたいな感じのものを作った。
麻婆豆腐は、麻婆の素に挽き肉と豆腐を加えるだけだから、すごく簡単。
でも、ひとりの時はそんな簡単な時ことさえ、滅多にやらなかった。
史郎さんは食べ終わると、何も言わずに席を立った。
食後のデザートとして、パンケーキを一緒に食べようと思ってたのに…
どうしよう?
ひとりで食べようか?それとも、やめとく?
ちょっと迷ってると、そこに史郎さんが現れて、テーブルの上に小さな箱をそっと置いた。
それはどう見てもケーキの箱。
そして、椅子に座ると史郎さんは微笑み、箱を開いた。
「お皿出してくれる?」
「は、はい。」
お皿の上に、赤と白のコントラストが鮮やかないちごのショートケーキが乗せられた。
史郎さん、今日はケーキが食べたかったのか…
私の分まで買って来てくれるとは優しいね。
「ささやかだけど……派遣の仕事、お疲れ様の気持ち。
本当は花でも買おうかと思ったんだけど、花は会社でもらうんじゃないかって思ってケーキにしたんだ。」
「えっ…」
びっくりして…そして、嬉しくて…
なんだか胸がいっぱいで泣きそうになってしまって…
「あ、コ、コーヒー、淹れますね。」
そう言って、慌ててその場から立ち去った。