恋のキューピッドは怪獣でした!
「あんた、それ本気で言ってんの?」

「え?」

「だから…本当に俺に詫びる気があるわけ?」

「え?そ、そりゃあ、もちろん…
私に出来ることなら…」



男性は、私のことを射るような目でじっとみつめる。
やめて。なんか怖いんですけど……



「じゃあ……」

束の間の間合いが、まるで永遠みたいに感じられた。
一体、何を言う気なの?
まさか、死ねとか言わないよね?



「そうだな。
じゃあ、一か月間、俺のメイドになってくれ。」

「……え?」

「まさか、いやだなんて言わないよな?」

「……えっと……
メイドってことは…その…」

「家事全般をやってほしい。
あ、心配しなくて良い。
ただ働きってわけじゃない。
金はちゃんと払う。」



なんですと…?
家事全般をやってほしい…?
しかも、お金を払うですと…!?



「え…えっと。
そんなことならお安い御用なんですが、なんでそんなことを…?」

「実は、うちの家政婦さんが骨折して入院しちゃったんだ。
他の人を頼んだんだけど、それがみんな若い子ばっかりで…」

何、若い子はいやなの?
ってことは、私が若くないから頼みたいと思ったってこと…??



(感じわるぅ~……)
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