俺のまさかの溺愛狂想曲
震える足でエレベーター降りて、
夏華の部屋の前に立ち
チャイムを押そうとした時、
夏華の声が荒く聞こえた。
余程我慢出来なかったのかドアは
鍵もかかっていなかった。
中に そっ とはいると足元に
上着から始まって寝室に近づくに
つれ夏華の下着と、
朝、結菜が風呂上がりに出して
あげた彼の下着が落ちている。
もっと先には‥
結菜が白か水色か?悩みに
悩んで出してあげた水色のシャッも
夏華のブラと重なるように落ちていた。
それを見たとき、彼が裏切った悲し
みより気持ち悪くなり、トイレに
駆け込み吐いて、吐いて・・・
ウエ~ッ!夏華と同じモノを
つかってたウエ﹏
例えて言うなら
歯ブラシを夏華と共有したような、
何とも気持ち悪く体から拒否反応が
半端ない。
結菜の顔は、もう無だった。
結菜が吐き込む声も聞こえ無いのか?
吉乃には悲痛な結菜の叫び声のように
聞こえてしょうがないと言うのに!!
・・・二人は猛烈な夢中さで抱きあっ
ていた。まるで発情期をむかえた
猿そのものだ。見たこと無いケド。
吉乃は思わず目をそむける。
吉乃にもかなりのフラバだった。
思出したくない元カレとの修羅場。
「雄吾、雄吾!! 」
「ああ~、夏華。愛してる。
愛してる。」
なまめかしいDVDのように
夏華は雄吾を求め雄吾は夏華の
身体に顔をうめていた。
そんな情事を目の当たりにする。
吉乃はたまらず、スマホをとりだし
≪≪≪カシャカシャカシャ≫≫≫
スマホの連写の音に2人共振り返る。
その時雄吾は声を上げた。
「ゆ、結菜あー!!な、なぜ?」
雄吾は驚いて叫んだ。
顔が段々蒼白になって行った。
丁度トイレから出てきた結菜が
吉乃の後ろから冷静に見ていた。
小さな声だけど、結菜の心が壊れる
ような凄まじい声が、マンションの
一室にひびいた。
「出帳って、此処!!?電話で、
ちゃんと鍵か けて寝ろよ!
ってたよね!! 私の心配?
しんぱ・・・い、してないよね?
嘘よね・・・嘘、私より夏華‥なんだ。
鍵かけて寝ろ?‥
笑っちゃうし‥。」
「ち!!違う! 違う 違う!」
雄吾は何回となく叫び訴えてくる。
「聞いてくれ 結菜!!」
夏華も、驚いていたが開き直って
「雄吾はね、私がいいんだぁって。
ゴメン結菜もう彼は私のモノ。
あきらめてね♡」
ベッドにかかっていたTシャツを
豊満な胸 を揺らしながらズボツと
頭から着はじめた。
「そう!!」
雄吾は、結菜の冷たい言葉に
アワアワしながら、雄吾はマッパで、
夏華を押しやり首を横に振っていた。