俺のまさかの溺愛狂想曲
ア、ハッ
「ああ、いいよ。
気にするな﹏💦」
光寿郎は、電話をスーツのズボン
の奥に押し込んだ。
くぐもった着信音
♬♪♩♩♪♬♩♪ ♬♩♪♬♬♪♬♪
「鳴ってんじゃん。」
「ウ、ウン。いいよ。
気にしないでくれる。」
どぎまぎしまくる光寿郎は携帯を
後ろのスーツのポケツトに
押し込んだ。
前ポケから、後ろに変えても着信音は
止まらない。
ポチッと終了ボタン押せばいいのに‥。
とちれかえり光寿郎はパニック
「ははあ~ん女?か?出たら?
静かにしとくから。」
にやりと光寿郎をジーッとみつめる
気まずそうにプチッと押し、
チラチラ結菜を気にしつっ話し始めた。
「もうっ。今日誕生日パーティー
なのに、なんで来てくれなかった
のぉ~」
ギャンギャンした声がスピーカ使って
無いのに大音量で響いている。
聞くつもりは無かったけど 女の
声がやたら怒っててデカくて
キー≠聞こえる。
「ああ、あ?そうだった?
ぁゎゎ
ゴメンゴメン マリア。
今度何か贈るよ。」
「もうっ、マリア?って誰よ!
私、怜那だし。」
「アハ?だっけ!?ゴメン冗談冗談
怜那だったな!!」
結菜は呆れ返っていた。
この男何人彼女いるんだろう。
此だったら綾ちゃん一筋の
美鶴の方が絶対マシ!
断言出来るワ。
女からの お電話が立て続けに
なりだし
「私、お腹すいたから行くね。
お邪魔そうだし・・・
いいよね。ジャッね﹏」
「あ!! ちょちょちょ待てって!!」
光寿郎は、腹が減ると不機嫌に
なる結菜をひき止めた。
「じゃっ!!じゃなー。」
ブチッ
マナーモードにしても
ブーツ、ブーツ鳴り止まない電話を
叉コートに、押し込み追いかけた。
私一人で、静かに食べたい、
来るな~よ。
そうつぶやきながら歩く。
髪の毛をアップにしてワインカラー
の胸の少しあいた膝までの
パーティードレス
前で結んだリボンが可愛い
縦にフリルが入っててアップに
した髪によく似合っていて、
小悪魔のように愛らしい
くるっとした目にラメ入りの
アイシャドウがキラキラして
抱きしめたくなるほどかわい
らしかった。
「お腹すいたから行く。美鶴の奴ら
おぼえとけよ。(怒)!!
変な気まわしちゃってぇー(怒)!!
クリパって言うから服買ったのに‼」
「待てって!! 」
後ろから手をっかまれ
「変な男に捕まったらどうする?
酔っ払いも沢山いるだろ!!。」
結菜はキョトンととして
「変なオトコ?」
結菜は、小首をかしげ人差し指を
光寿郎に向けてニッコリした。
(お前だって、充分変なオトコ
ですけど‥)
フンッ
鼻息荒くレストランへ入る。