俺のまさかの溺愛狂想曲



 「結菜的には、大丈夫なの?
  しなくて?アレ?」

「ん?アレ⁉️🙄」

「・・・」

「ああ、アレ」
光寿郎はニヤニヤしながら結菜を
見つめてきた。

「別に、」

「元カレとはヤってたんだろ?」

「エ?
結婚相手と決めてたからだし
愛の無い付き合いは
一切しない!!」


 「そ、そっか、ハハハじゃあ
  俺むりだわハハハ‥ハ‥^_^;
愛がなくても大丈夫だし。」

「光寿郎さんとは圏外、圏外。
 ハハハウケる~。
 じゃあね。」

落ち込んだ光寿郎を尻目に
すしを食べて満腹なのか、凄く機嫌
がよかった。


スキップしながらルンルンと去っ
ていく結菜を見つめて、げんなりと
うなだれた光寿郎だった。

AM:9:00
♪♬♩♪♬♪♬♬
「_オハ~。結菜、昨日は、彼と
 上手くいったぁ~♡」

 「美鶴、なに考えてんかね‼(怒)
 ずーっと腹へってたんじゃい。
  あんな人よこすのやめて、
    今、何処。部屋?」

「 エ~エ~福岡ぁ~、」
 
「 ハ?皆は?」


「エ~エ~多分鹿児島ぁ~、」


「 ハァ‼(怒)
  (怒)何でぇおいてくの!! 
ね!  なんでよ。」

「だってぇ九条さんがぁ
結菜とぉ、二人にしろって五月蝿い
からぁ~仕方ないじゃないのぉ~。」
  

「ホールケーキみつっ。
お•ご•れ!!」

「ん‥もうっ、バカじゃないの ぉ   結菜、ふとるわよ、んっもう~」

ボサボサの髪の毛を5本櫛でとかし
イライラ
「皆で来た意味なくない!!」


と、怒りながらも結菜はすこ~し
だけ独り旅の幸せも、昨日味わえた。


寿司屋さんの帰りに見つけ
たケーキやさん。
結菜は、明日は此処にこようと
決めていた。


九条光寿郎、奴に見つかっては
計画が、おじゃんだ。


昨日ヤリ損なったなら
結菜が光寿郎なら絶対デリヘル
よんでる。


いや!! 毎日シナイと寝れない位
ストレスと下は、比例しているはず。
多分、今は熟睡してるはず。



手早くチェックアウトを済ませ
部屋を出る。


もうちょっとゆっくりしたかったが
時間が勿体ない。


朝早くから開いてるか心配したけど
開いてた。


一枚ガラスでしきられた外と内
外は丸いテーブルがおかれオープン
カフェ風だ。中に入ると珈琲の香りが漂い、シナモンやバニラエッセンス
パンの焼ける匂い。


「n ~n 、美味しそう。」
思わず顔がゆるむ珈琲の芳しい
かおり。
珈琲は苦手だけど香りは最高。


椿さんの孫だけど、スケベ野郎は
無理だワ、真面目と思ってた雄吾
ですら手に負えなかったのに‥。


あんなに、女、女、女好きをモロに
出してるオトコが、手に負えるワケ
がない。


嫌な事を思い出したが目の前の
スイーッが消しゴムの用にすっか
り消してくれた。

     
ウワア~産みたてプリン
ホテルよりうまそう。


オー栗丸ごとモンブランめちゃく
ちゃ旨そう。ムニムニとした
ブラウンのくねくね
モッコリ艶のある‥Д栗
           ゴクツ


ありゃ~季節のフルーツタルト

ヒヤ~ア焼きたてチーズケーキィ
ぜーんぶ食べた~い。
ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ

結菜には食いしん坊の神様が
ついている。

店のスタッフ達はまだ、まばらな
店内に随分賑やかな客が来たと
笑っていた。


一人のスタッフが可愛らしい
顔をして、ふりふりの茶色い
制服に黒のレースのエプロンを付けて、出迎えた。


「お召し上がりですか?
 お持ち帰りですか?」
 彼女は優しい笑顔を向けてきた。


  「食べまーす。珈琲も
   牛乳多めで御願いしま~す
   ホットでっ。」


テーブルには10種類位並んだケーキ
の隣に結菜の目も並んだ。
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