俺のまさかの溺愛狂想曲




ルルルンルルル
朝から自転車で通勤する。
やっと、やっと、電動自転車を手に
入れた。バス代勿体ないし
チャリは、健康的だし。



結菜は、すこぶるご機嫌だった。♪
35分くらい走ったら結菜の努めさき
であるJapan旅行会社に着いた。



とっさに携帯が鳴る。
画面には‥お前の光寿郎。
確かに登録してもいいよって、携帯
わたしたけど、

「なんじゃこりゃ?」
と呟いた。




「はい。もしもーし。ナニ?」


「何っておはよう。≪≪光、送って
え♡~。」
艶めかしい女の声がする…。

💢(ムカァァッ‼)💢≪≪ブチッ≫≫
チッ1日も持たなかったじゃんよ。
エロバカ!!


それから一日中電話が掛かっていた
みたい。あんまり五月蠅いから
ロッカーに。
ポイッ⌒。

着拒しょっかなぁ。
でも、友達だからな!

べっに、彼氏じゃないし美鶴と同じ
扱いならいいんじゃ~

オネエか、エロ男の違いで友達なら
良いんじゃない。
そっか、そっか。


1日考えてみよう。
そもそも何で、腹が立つんだっけ?
何でイライラすんだろ?



     ちーん。

まさかのヤキモチ?
私が?
合って1ヶ月もたたないうちに??
          ガーン


夏華に、彼氏を取られたとき
片腕をグギーッともぎ取られたようで
身体がフワフワして足が地について
いない用な変な感だった。



心が痛いのに、痛みが分からない
状態。もう、あんな目に遭うのは
嫌だなぁ…。


その夜。


歯茎が腫れてきた。
ズキズキ!ズキズキ

頭も痛くって心臓がコメカミに移動
したのかと思っくらいズキン、ズキン、と脈打っている。


光寿郎のTEL攻撃は、昼過ぎには
止んでいた。



ピンポーン、ピンポーンピンポーン
立て続けに鳴る音にイライラしながら
気のせいか熱も上がって来たみたい。



イライライライラしながら
ドアを開け
「一回押せばわかりますっ、
待てないんですかっ(怒)!!」



勢いよく開けたドアの前には怯んだ
光寿郎が立っていた。

「ゴッ、ゴメン。結菜電話にでない
からさ… 。」

光寿郎の急な登場に結菜も
         「うへっ。」


「でっ、ナニ?」

  「食事行かない?
   お前腹減るとイライラする
じゃん。
   まともに話せないからさ。」

「行かない!! 女といけば。」



バシッと閉めようとしたドアを
長身の彼の
靴がドアに挟まり力いっぱい閉めても
閉まらない。



足でガンガン踏み潰しても
彼は平気な顔をしている。




「もおーっ帰っててばー(怒)(怒)
あんたの相手してらんないの
お一っ。」



   
「あれはアネキだ。」

  「あーはいはい!!

   おねーさんね
   分かった!バイバイ!!」
   どーでもいいんだからぁ
   早く帰ってよと結菜は思った。



「ちゃんと聞けって、俺は無実!!」

   

 「だからぁ、おねーさんなんで
しょっ。
  わ"がったってばあ"」



「ど、ど、したの?顔丸くない?
 しかも赤いぞ、熱あるのか?

なんか子豚ちゃんぽくない?
どしたん?」


光寿郎は背をかがめて、覗き込んだ。


  「かえっデェ、いた~い
   いたあ~いよ~。」
        
結菜はもう我慢出来ないとばかりに
座り込んだ。

「まさか?虫歯?虫歯?」

  「二回言わなくても虫歯!
   だから。
   かえ"づでよー。
   いたあ~い、あんたにかまって
   られないんだってばー。」



光寿郎は、携帯を取り出し知り合い
の歯医者に電話して
ン十万のワインで話をつけて
嫌がる結菜を捕まえ確保。


「歯医者に行かないとずっといたいぞ
 ケーキもスイーツもくえねーぞ!
 一時間ぐらい我慢すれば
 明日はケーキが食えるんだぞ。」



 「だってえ~
麻酔効きにくいんだもん。      
  痛いもーん。」

「いつの時代だ!! 今は技術が進んでる。
 俺がついてるからガマンしろ・・・。
なっ。」



キーン、ズツキーンと頭を突き抜
ける痛みにもう限界ぽかった。



「うっ、う‥‥ん。」

「よしよし。」
光寿郎のメチャクチャ高そうな
車に乗って結菜は、30分くらいの
距離の歯科医院に連行された。

インフルエンザの予防接種も逃げ出す
常習犯の結菜だったが

強烈な痛みに逃げ出す元気もなかった。



























          
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