俺のまさかの溺愛狂想曲
直ぐ芽衣に電話した。
「やっぱりね。で!!どうするの?」

 「もう別れた。夏華の彼氏に
  なったんじゃないかな。
    
  今頃アヘアヘやってるわよ。
  二人共アッチはプロよ。」

「‥そうなんだあ!!又取られたか。」
  アチャー

 「うん。叉取られた‥。
予想どおり。」
      
「全く夏華どうしてあんなんなった
かなぁ」
 

「知らない!!」
結菜はほっぺを膨らむだけ膨らまし
腹が立って仕方がない!

「私ウワキ野郎は無理だし
 早くわかって良かった。
 なおらないよ、女好き。

 この辺は夏華に感謝するワ
 夏華じゃなくても光寿郎は、
 ウワキしたかも知れない。

夏華も、あの癖なおんないよ。
芽衣も気をつけなよ。
パイロットの彼氏、夏華に
とられないようにね。」

「ありえるワ。
 彼にいっとかないとヤバイ。」

人の者を捕る優越感!
それは、あの子より
私を選んだ=私の方が上
悲しんだり、
悔しがったり
そんな顔を見てスッキリ!!
だから、止められない!!

凄く、満足度を上げみたされる…と
夏華は言っていた。

その頃私達の認めるハイスペツク男子は
全て夏華の手に堕ちていたと思う。


アパートに帰ると光寿郎がいた。
イライラした、様子で目がきつく
なってる。

「電話出ろ!! 心配するだろ。」


返事もせずに避けて歩く。
鍵を開けてドアを
    《《ば•》た•》ん•》
としめた。
トントン  飯は食べたのか?
優しい声に騙されそうになる。
揺れたら駄目"!

     《《《 バツ》》》》
とあけて、

 《《《私と食べたら》》》
  《《《恥ずかしいんだっ
け!!》》》》》
   
又バタンとしめた。

光寿郎から電話がガンガン掛かった。
あんまりウザいから着拒&ブロック。

「こんな奴いらん。」

朝念入りに化粧をする。
髪も念入りにカールした。
スカートも膝よりちょいと上のやつ。

モンブラン色のモハモハのコートを
着る。

自分で言うのも何だけど、
可愛く仕上がった。

「ぜってい光寿郎よりいい男捕まえ
るんだから。」

うん。気合いを入れる。

鏡の前でにっこり。
又にっこり、ヨシヨシ。

バックをもって、少し高い靴を
履いてドアを開けるとデデーーン
光寿郎の野郎の車が合った。

 

奴は気づいていない模様。
思わず背をかがめ小さくなって
植木のツツジの横を通り過ぎる。

右、左、右、左、かがんで歩行
なかなかどうして大変!

バスを待ってると来た、来た、来た。
朝に似合わない黒い高級車

目立っじゃん…
そろりと様子を、伺うと
ムツツリとした顔が覗き見える。
 

フンッ、ヤバ後ろからバスが来た、
渋滞するパターン!! 仕方なく・・・!

『車乗るとか思うなよ。』

結菜は反対方向に
クルリと向きを変え、歩き出した。

「えっ、えっ、マズイ、
車線変更出来ねーぞ!!」
慌てて右と左を確認するが動けない。
光寿郎は仕方なく車を前に走らせた。


会社につくと、仕事はタンマリ。
忙しく対応に追われる。

お昼頃から光寿郎発見

(何しとんの?)
急遽支店長の隣に陣取って、
仕事をしてる。
しかも、秘書までいる。

デスクごと支社に引っこして来たっ
ポイ


女の子達がザワザワしながら
キャーキャー言ってる。
   (光寿郎の奴、何がしたい。)

吉乃が「彼かっこよくない?」

   「かっこよくないから!!」ドン!!
       

初めて結菜の不機嫌な顔を、
まともに見た吉乃は、ビビりながら

「あっああ、そうね、よくみ‥ないと?」
と言って腫れ物に触るような扱いを
してくれた。

何となく社員も結菜の、様子と専務の、様子で、二人の中がわかったようで
ヒソヒソ
    ヒソヒソ
ヒソヒソ      ヒソヒソ


結菜が光寿郎に
   《《アッカンベー》》
クチパクで
≪≪かえれ~ハイかえれ~
ハイかえれ》》》》》
クチパク攻撃している。

光寿郎は、チラチラ見ながら
知らん不利を決め込んでいるが心中
穏やかではない。

お茶を何倍も飲んだり
チツ、舌打ちしたり。
ジッと見つめたり。

結菜は相変わらず不機嫌で
光寿郎に、親指を立て下に親指を
向ける。
 

光寿郎は、咳払いをして、携帯を指差し
『電源、電源』とクチパクで言っている。

秘書官が、
   「ンっ、ん~ん!!コホン!!」
   
と光寿郎をジロリとみては、又
咳払いをする。

結菜は又クチパクで
   ≪ケケケ、ば⌒か。》》
とバカにする。
すると支店長が 結菜を見て
「ンっ、ん~ん」また咳払いをする。

光寿郎もニタリと意味深な笑いを
浮かべる。





















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