俺のまさかの溺愛狂想曲
だいたいあの婆さんから誘わ
れるのは、百発百中、見合いだ。


今度も間違いなく見合いだ。
婆さんの目に止まった娘を紹介
される。真面目、きれい、お家柄、
お上品!



遊び慣れした俺には無理!!


狼にレタスやトマト一生涯、
食えるか?
狼の主食って、
血の滴る生肉に決まってんだろう。


俺は今の所、彼女が5人、その場
しのぎが多数。

今更この自由を奪われて、稼いでは
巣に戻り子供の世話をやき、気
を使い、時間を気にする生活?


夜遊び?
    (なし。)

飲み会、終わればまっすぐハウス
   (犬の散歩、なみか!)

お泊まり
   (禁止。)
浮気なら慰謝料請求?
    (ナイナイД!!)

興信所に探偵使われフルボッコ。
結婚なんて墓場の出口の無い牢獄。

俺がそんな人生の終わりに、
飛び込む訳ねーしっ!!


ナイナイ!ってか
ぜ━━‼‼‼━━━━ったいヤ•ダ•ネ。
   


挙げ句の果てに尻に惹かれ、
こずかい制
unbelievable
あり得なくない?


そうつぶやきながらjapan 旅行会社の
前婆さんを待つ。
俺は待つのが苦手なんだよ。
ぶっくさ呟きながら時間を気にする。







結菜は椿がニコンニコ笑っている
のを確認し目を丸くした。

今日いや、さきほど約束したばかり
なのに、椿さんがやって来た。


慌てて財布の中身を確認する。
あ~あよかった。
諭吉さんが、いた。



ランチだったら何とか2人分位払
える。
まさか椿さんに払わせられない。


会社はガラス張りで外の様子も
良く見える。
女の子達がキャアキャア言い出すと


「やっと来たか。」
女の子達の黄色い声を出させた
張本人を見て

「しょうがないねぇ~。」

椿さんは呟くと支店長を呼び出し、
二言三言話すと、汗を拭く
支店長を後目に、ニコニコしながら
出て来た。




「ユーナ・支店長さんにお願いして
 昼から休み貰えたよ!」

    「えっ!!エーエー!!
なんで?」




     

「実はね、今日孫と待ち合わせ
しててね
 孫と上手く行かなくてね。
喧嘩ばかりしているのユーナ
にいてもらえば、助かるんだけど、
駄目かい。?」


結菜は何故今日なのか理解出来た。
お孫さんとの事が苦に思えたんだろぅ。


しかし断れもせず,
自分を頼って来たのだと理解した。
年は離れていても椿さんは大事な友達!!
力になりたい!!


「分かりました。椿さん、安心して!!
 任せて!!」

目をくりりと、力強く椿さんを見て
深く頷き、大丈夫アピールをする。



椿さんはホッとした顔をしてた。


椿さんと腕を組み、テナントを出ると
切れ長の目をして、ふてくされた
如何にも仕事出来ます。テキナ!




エリート丸出しのイケメンは髪を
キチンと整えビジネスカットで
ストライプのスーツを着こなし、

如何にも、お高そうな 〇レックス
の時計を何度も見ながらイライラした感じで待っていた。
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