俺のまさかの溺愛狂想曲
帰国して一週間
結菜とは会わずじまいだ。

どうしたんだろ?。
そんな中
デヴィッドからMAILが来た。
「サラが又四人でデートしたいって
ちょっと早いけど遊びに行っていい?」


俺は、  
「もちろん!! 愛莉も喜ぶよ。」
と返信した。

愛莉は、秘書の仕事もテキパキこな
していた。今までの秘書の仕事も
何ら変わりない。

サラと愛莉が仲がいいので仕事も
難なく進んだ。


結菜の事が気になって仕方ない。
仕事が終わり愛莉の誘いを断り
夜中 結菜を探した。

一晩中結菜のアパートに張り付いた。

夜2時頃クタクタになった結菜が帰って
来たのを捕まえた。

「結菜!」

背中に呼びかけた言葉に結菜が
振り返る。
「光寿郎?、どうしたの?」

「ハ?、お前携帯着拒、ブロック
辞めてくれって頼んだよな・・・。
 どうゆうこと?」

光寿郎は、頭にきたので怒鳴りつけた。

 「もう!もういいでしょ。
  充分よ。」
      

「ハ?なにいってんの?」
かなりキレ気味に答える。

「夜だから部屋に入って、話しましょ。」

パタンと軽い音がしてドアが閉まる。

光寿郎は後ろから抱きしめて無理やり
キスをしてきた。

「やめてーってばっドン!!」
光寿郎を強く拒否したら、ォロオロして
訳を聞いてきた。

パソコンを立ち上げてデヴィッドと
サラのブログを見せて
顔面に雑誌をぶちかました。

「なんか言う事、ある?」

仁王立ちした結菜はもはや嫉妬の鬼
と化していた。

光寿郎は、目を丸くしてブログを
見て手に握った雑誌を捲っていた。

「責めたりしない。
 愛莉さんの事も許してあげる!
 だからもう、ここには来ないで、!」

 「結菜違う!違うよ。」
  オロオロしながら言い訳をする。

「ハ?なにが?なにも、違わない
から!!」
 ギロリと睨みつけた。

 「愛莉とは仕事だけの関係だよ」
    

「普通浮気ならそう言うよね。
ここ読んでみてよ。書いてある
でしょ。

≪ポンポン≫

ここよここ。九条氏 本•気•の•恋人•です。 って」

「ホラホーラ、この腰にまわした手
 誰の手、だ•れ•の•手•デスカー。
 よくみてみー。目あいてる?」

「次•ホリャホリャ、この胸に抱いてる人
 誰?誰!?だれっすかー
 見えてます?
 目あけとけよー。」

「ここグランドキャニオンだよね_ー
 どこで仕事してんの?
 ほら、此処も
 ほら、此処も 此処も此処も。
 随分場違いな所で
 大変でしたなー

 随分と下の方も忙しそうで何よりで
す。」

     「あ!! そだ!!]
「★ご★結★婚、
おめでとうさん。は•い•ご苦労様。
帰れば?」

「帰って、もうこないで!」
 プイッと顔を背ける。


「結菜ぁ~違うよ。違うんだ。」
光寿郎は慌てふためいて、誤解、
誤解と叫んだが結菜は聞き入れて
くれない。



 「違わないから、何言いたいの?」
      


そんな中ブログが更新され…

「日本の友人光寿郎と婚約者の
 愛莉と4人日本でデートをする、
 日本のいろんな所を回るから、
皆報告たのしみにね♡」


「ホラア~見て4人でデートだって
 ちゃんと書いてあるよ~
 ほぉ~ら此処、」
ポンポンと指を指す。

婚•約•者•と書いてあるよ。楽しみ
にねって♡ハート付いてるよ、

ハート!!。

勿論、光寿郎も楽しみダヨネー。」


「結菜?お前英語…」

「ああ…
 ペラペ~ラ留学したこともアルよ。」


「…違うって! 俺は、結菜だけだよ。
 愛莉は、友人だよ。」


ポコポコ画面を指さすとコレコレ
画面には愛莉の肩を抱いた光寿郎が
笑顔で写ってた。

「説得力ないから、 帰って、帰れ!!!」
    

「帰ったら、もう会わないつもり
だろ。」
光寿郎は、凄くつらそうな顔で言った。
      



「当たり前じゃない。
 会うかバ~カ!バ~カ」


30にもなって、わからんか☞OBAKA !!」

「愛莉だって俺の事
 何とも思つてないって!! 」


愛莉さんのブログを見せる。



「ホラホーラ、みてみぃ~
 なんて書いてある??」
 又ポンポンと指さすと

満面の笑顔で、
「プロポーズ待ち!」
 だってサ!!



≪≪え~ええ一つ。≫≫≫≫≫
光寿郎の絶叫に耳を塞いだ。



慌ててデヴィッドに電話をした。

「oh ー光寿郎元気かい。」


「デヴイット、助けてくれ
 婚約者の結菜が俺を捨てそうなんだ!」

「婚約者?愛莉と
 喧嘩したのか?」

「今ブログを見たんだ
 俺の愛する女は愛莉じゃない!
 結菜何だよ。」

「なんだって…Д!!」

 「君たちがそんなふうに
  思っていたとは知らず、
  すまない。」

「俺は結菜がいないとダメなんだ
だけど彼女は、俺から離れるって
言うんだ。」

   「サラに証言してほしい。
    やましい事はしていないと
    俺は、神に誓える。
    何ら疾しいことはしていない。」
    キリッ!!

パソコンに切り変えてデヴィッドは

「なんて愛らしい。
君が結菜かい‥??」

「はい。巻き込んですみません。
彼は、愛 莉さんと結婚したが
いいんです。」

「なんでだい。」

「私気が短いし、
 ヤキモチ妬きだし光寿郎は、
 もっと自由にしてくれる彼女
みたいな
 秘書があいます。」

「愛莉にくれてやるのかい?」

「彼女は多少の浮気なら、許す器の
持ち主みたいで、私より彼を自由
にさせてくれます。
 私は彼に取って一番でありたい。
 そこが彼を苦しめます。」

  「彼の為ですから。」
      

「結菜、ほっぽっててゴメン
俺は、嫌だよ。
結菜だけだ、離さない、帰らない
結菜、結菜、結菜。」


「おいおい、光寿郎は、クールと
思ってた に、どうしたんだよ。
 取り乱しすぎだろ~!」

「デヴイット、たのむよ。
 愛莉じゃなきゃ駄目なら
 プロジェクトは、白紙にもどそう。
 迷惑料も明日払い込む。
 金額を会社の、パソコンに送っ
てくれ申しわけない。」


デヴィッドは
「今は話が出来る状態じゃないだろ。
 また連絡する。
 サラとも話さないと‥兎に角結菜は
 可愛らしい事はわかったよ。」

光寿郎は
  「デヴィッド、すまなかった。
   君は友達だよ。
   とても大事な。」


デヴィッドは

「ああ、分かってるよ。」
そう答えていた。





 「エ~ダメダヨ。私を捨てれば
  良いんだよ。
  あなたは自由が合ってるじゃ
ない。」

結菜は思わず叫んでいた。

「嫌だ、情けなくてもいい
頼りなく思ってもいい、
俺は、結菜とじゃないと人生終わ
りだ。」



少しの沈黙が流れて 結菜が口を開いた。

「今日は帰って。
 もう遅いし、疲れてるし、
又話合いしよう。」


  
       









     













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