俺のまさかの溺愛狂想曲
次の日はam:7:00集合だった。
朝の空気は清々しく気持ちがいい。


ホテル側のスタツフと会場を作る。

色々な国の人達がやって来るらしい。
結菜たちはPM :18:00からは着物に
着替え接客業をする。


PM17:00
髪を、アップにして結菜は黒縁メガネを、かける。
淡いピンクの着物姿は矢張り目を引いた。

しばらくすると、光寿郎の祖父
市盛が柔らかな笑顔をこぼしながら
椿とやってきた。


その後ろから光寿郎が続く。
光寿郎の横には昨日光寿郎が絶賛
していた、桜、が紺色の胸の開いた
パーティードレスで現れた。



長くカールした髪を、光寿郎の手
が撫でている。

«カシャリ»帯に挟んだ スマホで 撮る。
    ≪ワンOUTー≫ 
PM18:00

ホテルの会場はほぼ埋まり
市盛の挨拶の後、光寿郎の父親が
挨拶にたった。



家政婦部は出入り口付近にならび
準備する。

しばらく会社の内容に触れた後
光寿郎の結婚の話しに飛んだ。


光寿郎は少し当惑していたが、隣に
いる桜に全員の目が集中した。

拍手喝采がおき、光寿郎は頭を
掻いていた。
ほぼ決定したかのような雰囲気が
会場を、包んだ。


桜は、頬をホンノリと染めている。


(結菜は、なんで頬が、ピンクなん?
しかも、何で光寿郎が照れてんの?)
    



椿が、光寿郎の母親と見える女性に
何か耳打ちしていた。


目がきりりとして、光寿郎によく
似ている淡い紫の下がりフジの花の
着物姿はひるむ程貫禄がありどこか椿を、想わせる。


来てよかったと結菜は思った。
光寿郎の浮気癖がまだ健在なのを
しれたからだ。


周りを、ぐるりと見渡せば雑誌で
見るような外国人やCEO
光寿郎と同じぐらいの人達だろうか?
女性もたくさんきれいな人ばかり。


WAw!!光寿郎
That's great news!"
(おめでたいな。)

CongratuIations on your
engagement"
(婚約おめでとう。)

how does it feeI ?"
どんなきもち?
周りを、二人はグルリと囲まれ
質問攻めにされて、ニヤニヤ、
デレデしした光寿郎を見て我慢
の限界点に達した。


ピコーン

「婚約おめでとう。」

「幸せにね。私の事はきにしないで一
結菜もきにしねーから♡」

「良かったね。
 もう着拒するし、ブロックするから
 バイバーイ!タヒね、!!」

連打で送ったのに光寿郎はきずかない。

いいんです
いいんです。
       それで・・・
確かめて良かった。
このままズルズルとつき合ってたら
愛人にされていた。
      
 ポイッ
ポイッって
 捨てられてた。
 あんなにでれーっとしちゃって
 馬鹿じゃないの!!

元々年上好みってか落ち着いた女が
好きなんでしょ。

たまたまたま年下が珍しかった
だけで、姉さん系が現れたら気持
ちが落ち着いた女に戻ったんだね…



パーティーは三時間程で終わり
最後三本締めで、お開きになった。

光寿郎は スマホを、気にする
素振りも見せず若い人達
20人くらいで、街へくり出した。


そりや何十年ぶりにあった友達の
方が一生会えない私より大事なん
でしょう。


明日は日本に帰る、光寿郎は手を
たたいて喜ぶだろう。


あんな姿見てたら私は障害物でしかない。







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