俺のまさかの溺愛狂想曲
結菜は野菜サラダをフォークに刺し
ドレッシングを絡めてトマトも
グサッと、可愛らしい口を大きく
開けてモグツと食べた。
またまたぁ~アハハと笑い飛ばす
結菜に吉乃は顔をしかめて
「今、何年め!!」
キョトンとする結菜に吉乃は
ふっくらとした頬に手を当てまた
聞いた。
「まさか、3年?」
結菜は首を振る。
「じゃあ、四年?」
大きく目を開いた結菜に
「マジか!ヒットじゃん。」
ゼロカロリーの◯ーラを、ゴクリと
飲み干し ふう~っ と一息ついて、
話し出した。
吉乃の話しによると、三年目は浮気
したい願望が湧いて来るらしい。
そこで浮気をする人は浮気する
お年頃
しない人はしない、感じ
でも
四年になると結婚を考えて、
結婚する前にもう一度、古女房と
化した彼女をキープしつつ
ドキドキ感を味わいたい!
古女房と別れるつもりはサラサラ
なく、軽い火遊びに走る。
そこで妊娠させたり
浮気彼女からにげられず破局‼
安心な古女房と、スリル満点の
遊ぶ女の違い。
そんな気持ちが起きる人もいる…と。
勿論結菜のカレシがその部類か
分からないけど彼女一筋で来た
カレシ君程
最後の悪あがきをするそうな。
吉乃はあくまでも私の考え!!
と前置きしながら、帰ってきたら
スマホにロックがかかってスマホを
手放さなくてトイレまで持ち込む
ようなら怪しむべきだよ‼
そう言うと、
「まあ、早めに手うたないと
私みたいになるよ。」
そう吉乃は3ヶ月前、あんなに仲良
いカレシと別れていた。理由は聞
かなかったけどまさか、浮気だった
なんて!
今もカレシは後悔して、吉乃の信頼
を取り戻すのに必死なのか?
昼休みになると吉乃の元カレが
社員食堂にやって来てご機嫌を
うかがっている。
ほら…、向こうから一途な視線を
送っているのに、吉乃は気付かない
フリをしている、
何人かの同僚とやってきては
「ここいい?」
シラー
「おいしい?」
シラー
のループが続く。
吉乃の話しに揺れたわけじゃないけど
夏華にも相談してみよう‥と
夏華のマンションの前のコンビニで、
本を見る振りして夏華の帰りを
待っていた。