【短】1000年の誓い
「先パイ…逢えない、かなぁ…」
1人の帰り道。
しゅん、と項垂れててくてくと歩いていると、さっきの男子と談笑していた先パイの笑顔が浮かんできた。
俺にはあんな顔1回も見せてくれた事ないじゃん。
ここんとこ、まともに会話も出来ていないせいか、フラストレーションが溜まっていて、なんだか泣きそうだった。
…マジ、格好悪い、俺。
「だーめだ。こういう時に部活練習入ってれば楽なのに…」
この前試合をしたばかりで、今日に限って部活は休み。
発散する場所がなくて、俺はまた深く溜息を吐いてとぼとぼと家路についた。