【短】1000年の誓い
「そうか?私はそうでもないと思っているけれど…」
「わっ?!先パイ?!どうして?」
「んー…崇矢が寂しそうだったからかもな。邪魔だった?」
「そんな事!嬉し過ぎて死にそうです!!」
まるで、尻尾が後ろに生えたみたいに、ぶんぶんと振るリアクションをすると、先パイは花が咲き誇るような笑みを返して、「なら、良かった」と言ってくれた。
けれど、冬の割にはポカポカとする屋上で2人きり…。
「………」
「………」
まずい。
緊張しすぎて、会話が続かない。
半ば混乱する頭の中で、どうにか会話のネタを掴もうとすると、先パイが徐に口を開いた。