女の子にならせてよ

「説教だなんて!…ごめんなさい。生意気言い過ぎました」



謝る私に、戒さんはこちらこそ変なところを見せて悪かったねと言ってくれた。





「…」



凌駕さんは相変わらず黙ったままだ。




そして私をずっと見つめてくる。




な、なんだろう…さっき失礼なこと言っちゃったかな!?



男嫌いな私はこの視線が苦痛で仕方がなかった。





…この場から逃げ出さないのでも奇跡に近いのに。





「悪かったな…言い過ぎた。」




素直に謝ってる戒さんを見てただ息子を心配してるだけなんだな…と思った。





「…は、……いや…。」




謝った戒さんに目を丸くして言葉に詰まる凌駕さん。

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