女の子にならせてよ
残ったのは私と凌駕さん。
ずっと私を見てくるから行こうにも行けない…。
男嫌いだけど凌駕さんは私より一つ年上だからこれから兄として接しないとダメだ。
だから早く凌駕さんと馴染みたいのに……馴染める気がしないよー、。
無言が続き、私が「じゃあ…失礼します」と言ったのを凌駕さんが被せ気味に言葉を発した。
「なんで俺が寂しそうな顔してたとか悲痛な顔してた…とか言ったんだよ?」
文句とかじゃなく、ただ疑問を吐き出すように言った凌駕さん。
えぇ…そんなこと言われるとは思ってなかった。
「えー…と、意外と凌駕さん顔に出てたからです」
それ以外言いようがない。