女の子にならせてよ

さらに私を睨んでくるりっちゃんに震える。




ちょっと!湊!!




なんでバラしたの!




「やっぱり遅刻したのね。昼休憩、職員室に来て」






うぅ…そんな目で言われたら素直に、はいって言っちゃうよ。りっちゃん。




頷いた私を見たりっちゃんは去って行った。




「ちょっとー…」



ジト目で見た私に珍しくタジタジな湊。




「あー…わりぃ」



わりぃって…本当に思ってるのかな!?




言い合いを続けてる私たちにニヤニヤしながら美織が言った。




「なーんか距離縮まったんじゃない?」





え…?



「え?」


「…」




戸惑う私と、少し恥ずかしそうな湊。




それを見てまた笑い出す美織。

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