女の子にならせてよ
あぁっ!!やっと人に会えた!!
よく聞くと低くて、男子の声だったから一瞬固まったけど覚悟を決めて男子の声をたどって歩く。
怖くても聞くんだ!
じゃなかったら入学式も遅れて悲惨な高校生活が始まるかもしれないんだから…!!
2人組の男子の後ろ姿が見え、緊張がはしる。
「あの…」
思ったより声が出なくて私に気づかない男子たち。
「あのっ…!1年の教室の行き方を教えてほ、」
「え?……ちょっ!どうした!?」
「なに叫んでんだよ?みな…と………は?女が倒れた…?」
声をかけてから私の記憶がない。
簡単に言うと話しかけた途中で倒れてしまったのだ。