女の子にならせてよ
え、?なにこの状況…??
私が…キスをしてる?
それを私が見てる…?
意味がわかんない…。
「ど、どうゆうこっちゃぁー!!」
はっ、と目を開ける。
「私の…部屋だ。」
見回すと…夕日がさす、教室なんかじゃなくて私の部屋だった。
なんだ…夢か。
だよね夢に決まってるよね…そもそも私男嫌いなんだから。
キスなんて今は考えられないほど。
今日が入学式だから、早めにセットした目覚ましに目を向ける。
セットした時間より30分くらい早い、6時半。
変な夢を見て、妙にスッキリしている目をこすってベッドから出る。
ハンガーにかけてある真新しい制服に目を通す。