女の子にならせてよ
時計を見ると、もう7時半。
え、…起きてから私ずっと鏡の前でアホみたいに、にやけてただけだったのに…1時間も経ってたの!?
やばい!まだ顔も洗ってないし、歯磨きもしてないし、髪もセットしてない!
麗央の冷めた目など気にもしなくなった私は、急いで階段を降りる。
「はぁー…」
と、麗央のため息を後ろで聞きながら。
リビングにはもうすでに、美味しそうな朝ごはんの匂いが部屋を充満させている。
「おはよう心愛。」
「おはようお母さん。」
今日も朝からニコニコしている我が母に朝の挨拶をする。