女の子にならせてよ

頷いてまたベッドに寝ころがろうとした私に、お母さんがニヤニヤして言った。



「昨日、心愛を家まで運んでくれた子って彼氏?」




え。



誰だそれ!?



運んでくれたの!?ベロンベロンに酔った私を!






「…どんな子だった?」



それも覚えてないの?っと言いながらお母さんは口を開いた。




「んー、すっごいイケメン」











あー…誰だかわかっちゃったよ。





すっごいイケメンってだけで……私の頭に浮かんでくる顔。



「迷惑かけちゃったな…」




湊を思い浮かべ、申し訳なくなる。



優しいから嫌な顔せず私を運んでくれたんだろうなってことは想像がつく。

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