女の子にならせてよ
「…ーーーーん、起きて。ーーーーー…ねーちゃん!」
んー…まだ眠い。
声がするのを無視して瞼を開けない。
「いー加減に……しろ!!」
__ゴンっ
「うっ、」
身体が痛くて目を覚ました。
上を見上げると呆れてる弟の姿が。
…ベッドから落としたな!
身体、全体がジンジンするぞ!
特におでこ。
…たんこぶできたんじゃないかな。
「もう夜だよ…寝すぎ」
おでこをさすっていると麗央が呆れた声色で言った。
…ん!?え、夜!?
びっくりして言葉が出ない私を置いて、
「夜ご飯できたって」
そう言って階段を降りて行った。