女の子にならせてよ

キッチンには、お母さんと私がいるけどジャーっという水道の音だけしかしない。



皿を洗っていた手を止めていつもと違う表情のお母さんを見る。






「お母さんね…」


しばらく黙ったままのお母さんと私だったけど先に口を開いたのはお母さんだった。




「ん?」


「お母さん……再婚したいと思える人がいるの。」






……え…。





再…婚……。



「ど…、」





言葉に詰まる私をお母さんが心配そうに見つめていた。


どうして、という言葉が言えない。




私がどうしてと言って、このままお母さんを縛り付けていいのだろうか…。




男嫌いな私を1番理解してくれているのは間違いなくお母さんだ。

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