女の子にならせてよ
しばらくテレビを見てたらガチャリとリビングのドアが開いた。
お母さんかと思ってビクッとしたが、麗央だった。
「あれ?まだねーちゃん風呂入ってねーの?」
不思議そうに言って私の隣に座った。
麗央は…知ってるのかな。
「暗い顔してどーした?…再婚の話で何か思うことがあるとか?」
ズバリ、言い当てられた。
「っ、…知ってたんだ」
「ねーちゃんが起きる前に聞いた。」
テレビの音しか聞こえないリビングで私は覚悟を決めて麗央に聞いた。
「麗央は…再婚の話に賛成?」
何気なく普通に聞いたつもりだったけど、私を見た麗央は苦しそうな顔をした。
麗央もお母さんと同じように苦しそうな顔をして、私を心配そうに見つめてくる。