女の子にならせてよ
そんなことをしているうちにもう8時近くなっていた。
やばいこんなことしてる暇なかったのに!
「いただきます」
急いで朝ごはんを食べる。
入学式は、9時スタートだから、8時半には自分の教室で待機しとかないといけない。
幸い私の家から今日から通う高校は近い。
歩いて10分くらいの距離。
だから少しぐらい遅れても走ればなんとかなるけどね。
「ごちそうさまでした」
そう言って食器を片付けて、洗面所に向かう。
さて、この寝癖はどうしよう。
1本、ピョーンっと重力に逆らってる髪の毛を見て
ため息をつく。
「ねーちゃんまだ洗面所空かないの?」
廊下から麗央が言ってくる。