女の子にならせてよ
「これが私が知ってる二次会の内容。湊が心愛をおんぶしてる間に…、“何が”あったのかは知らないけどね?」
やけに“何が”を強調して言ってきた美織に顔が青ざめる。
私…暑いからって言って自分で服を脱ごうとしたの!?
「あ、私が止めたから下着までは見えてないよ」
「ありがとうございます!美織様!!」
よかった…。
ホッと一息つく間も無く、美織は言った。
「湊が居酒屋を出た後、心愛の“どんな”姿を見たかは…わかんないけどね」
さっきからなんなんですか…美織さん。
“何が”とか“どんな”とか!
どうしてそんな言い方するんですか!!
「あ、噂をすれば来た」
アイスティーから視線を上げて一点を見つめる美織。