あなたを忘れていいですか?

なのに…

一緒に暮らし始めてから三ヶ月経った頃、だんだんとそれは崩れて壊れていった。

原因はやっぱり、あの子。

咲哉の幼なじみの女性…田嶋麻衣

きっかけはクリスマスイブ

夜勤明けで帰宅した私は、二人でイブを過ごすために昼寝から起きてパーティーの準備をしていた。

『少し遅くなる』

の電話に仕事が忙しいんだと思ってた。
ソファーで咲哉の帰りを待ってうとうとして、ハッと目が覚めて時計を見たらすでに22時。

料理は冷めて、スパークリングワインを入れて冷やしていたバケツの氷は溶けてしまっていた。

まだ帰ってきてなかったんだ…

と、氷を取り替えようと立ち上がった時、玄関の鍵が回る音が聞こえた。

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