先生が私に恋をした
恋の同時進行
ベッドの脇のオレンジに光るライトが先生の顔を
より一層色っぽくした

こんなに間近でじっくりと先生の顔を見るなんて、、、

「奏さん、本当は奏さんの気持ちが決まるまで
ずっと待ってようと思ってたんだ」
「うん」
「だけど、やり直したいって言われたことを聞いて
少し焦った。らしくないな、、!」

先生は私を見下ろしたまま、クスッと笑った

「でも、私、断りました」
「うん、けど、その時の奏さん、どこかへフラッと
行ってしまうんじゃないかと思った
だから、ここに連れてきた。」
「そんな顔してました?」
「うん。」
「動揺、、、したのかな。思いがけない言葉で」
「今は?どんな気持ち?」
「、、、ずっと見られてるので、恥ずかしい、、です」

先生は柔らかく笑うと私の髪に触れ、口元まで持って
いくとキスをした。

カーッと瞬時に赤くなる。
なん、なに、今の!!!ドラマか!って
突っ込みたくなるような、妖艶な動きに私は
どうすることも出来ず、ただ、この状況を見守るしか
なかった


「このまま、めちゃくちゃ抱いてしまいたい」

スッと身体を離して起き上がると、先生はベッドに
座り直した

え?するんじゃないの?
ほしいって言ったのに、、、
まさかの展開についていけず、私はピクリとも動け
なかった。

「したい?」

起き上がらない私を横目にみて、腰に巻いてある
バスタオルに手をかけた


< 104 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop