先生が私に恋をした
診察室で午後の予約分をチェック。


「お疲れさーん」
「あ、お疲れ様です。」

サインを頼んだ診断書を持って入ってきたのは
永野先生。
腕はいいけど、性格に難ありで、、、
まぁ、女性スタッフには超が付くほど優しいけど、
男性スタッフに対しては、もう鬼のように厳しい

「はい、これ。診断書。全部に書いたと思うけど、
一応確認してね。」
「はい。ありがとうございます」
「じゃあ、よろしくねー。」

先生はヒラヒラと手を振り診察室を出ていく

7~8枚はあるだろう診断書。
いつから溜めてたんだろう、、、

私は一枚一枚、診断書のサインが漏れてないか確認する

プルルプルル 内線がなる

「はい。原田です。」
「あ、奏さん、ステート忘れた。届けてー」
「はーい。」

もう、だから忘れ物ないかって聞いたのに、、、
それ、一番使うじゃんか。

私は、急いでかっしーの医局に行き、ステートを持って
救急の処置室へ届けた

「先生、持ってきましたよ。」
「あ、ありがとー。」

受け取ると、すぐに処置に戻るかっしー。

手際よくスマートにこなしてる

あまえん坊だなんて、この姿からは想像もつかない

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