先生が私に恋をした
私だけが知ってる。
特別なんだ。なんだかくすぐったい気持ち


定時に上がり、何も予定のないこの日私はまっすぐに
家へ帰った

家の近くまで来ると、なにやら見覚えのある車があった
減速してゆっくりと近づく
ナンバーをみて、ハッとする。
なんでいるの?もう終わったはずなのに、、、

「真治、、、」

私の車庫入れを遮るように停めてあった真治の車
仕方なく手前に停めて車からおりた
私に気づいた真治も車からおりる。

「奏、突然来てごめん。」
「なに?」
「冷たい言い方すんなよ」
「、、、で?」

もう、私には何の感情もない。
あるのは、今更、迷惑、、、これだけだ。

「諦められないんだ。奏のこと、、、」
「そんなこと言われても困る」
「分かってるよ。ただ、聞いて欲しかっただけ」
「そう」
「奏の気が変わったら連絡して」


真治は私の返事も聞かずに車に乗って去って行った

有り得ない。
もう、真治との未来は描くことは出来ない
真治は私にとって、過去の人になったから、、、
私から連絡することは二度とない


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