先生が私に恋をした
ー着いたよー

10分ほどしてメールが届く

ー今車からおりますねー

そう返して、バッグを持って車からおりた

「奏さん」
「先生、お疲れ様です」
「お疲れ様。待たせてごめんね」
「いえ、全然」

並んで歩きながら話してレストランへと入る
先生と何度こうして会ったかな、、、
いつまでもちゃんとしない私を気長に待ってくれる
その優しさに私はいつまで甘えるんだろう

かっしーと日野先生
わたしが本当に好きなのはどっちだろう

「奏さん、どうしたの?」
「あ、ごめんなさい。私ボーッとしてました」
「なんか心配ごと?」
「私、先生の待つって言葉にいつまでも甘えて
しまって、、、申し訳なくて」
「じゃあ、待たない」
「え?」
「待たれることが奏さんを悩ませるなら待たないから」

そっか
そうだよね。
自分のせいでこうなったのに、戸惑いを隠せない

それから先生は他愛もない話をして食事を終えると
帰ろうか、と言って席を立った

明日から休みで良かった
会わない間に心の整理が出来るから、、、

外に出ると先生は私に向かって、こう言った

「俺の部屋に来てね」
「部屋、、、に?」

その意味が分からず聞き返す
だって先生さっき、待たないからって、、、
まさか、それって、、、

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