先生が私に恋をした
「はい、柏木です」

助かった、、、

内線がきたおかげでかっしーからの追及はなくなり、
急患が来るというので、フリーの近藤先生に内線した

でも、かっしーってば勘がいい
気を付けないとまた何かのタイミングで追及されそう
だから。


その後はかっしーも核心には触れてこず
午前中の診察が終了した

今日は午前中で上がりだから、早く帰って頭の中
整理しなくちゃ
もう、ぐちゃぐちゃだ。
先生は今日当直だから会えないし、、、


「奏さん、しんどかったら、相談乗るからね」
「大丈夫だよ。何でもないから」

かっしーに背を向けて立ち仕事をしていた私を
後ろからそっと抱きしめる
ちょっと、、、
かっしーから離れようと身体をよじる

「かっしー、離れて」
「やだ」
「やだじゃない」
「奏さん、大丈夫って顔してないもん」

私が抵抗するのを止めるとかっしーはそっと身体を離した

「ありがと、かっしー。本当に大丈夫だよ」
「奏さんがそう言うなら、、、」

かっしーはそれ以上何も言わず、診察室から出ていった
その背中は何故かとても寂しく見えた




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