先生が私に恋をした
「あ、そうだ忘れてた。危ない危ない」
「場所とか時間大丈夫ですか?」

それも分からなそうだったから念のため聞いてみた


「どこに何時?」

しっかりとしてそうなのに
思わず笑ってしまった

「もー、先生しっかりして下さいよー」
笑う私とは反対に先生は突然真顔になる

あれ、どうしたのかな
私、笑ったりして失礼だったかな

「あのっ、先生ごめ」んなさいと言おうとしたら

「奏さんの笑った顔も、、、」

そこまで言うと口をつぐんだ

先生、どうしたんだろう

何を言おうとしたんだろ


「あ、ごめんごめん。じゃあ、帰ろうか」
伝票を手に持ちながら立ち上がる先生

「ごちそうするためのお礼なんだから」

私が財布を出そうとしたのを止める

「ありがとうございます。ごちそうさまでした」

「うん」

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