先生が私に恋をした
「奏さん、俺のメンタル弱っ。どうしたらいい?」
クルクル回していた椅子を止め
じっと私を見つめる

「今すぐどうにかなるものでもないよ。
自分の弱さを知ってちゃんと向き合ってる。
いいことだと思うよ」

「やっぱ、奏さん、好きだ」

また言うか
その辺のメンタルだけ強いのは気付いてないのかしら

「じゃあさ、聞いてみたいから、どこがどう
好きか言ってみて」

私も少し距離をおいて椅子に座る

「見た目可愛くてぽわーんとしてるのに、
意外な位しっかりしてるとこ」
「真顔と笑ったときのギャップ」
「初めて奏さん見たとき、この笑顔にやられた」
「それから、声。いつもいい声だなーって聞いてる」

照れながらも楽しそうに話すかっしー
声は日野先生にも褒められたなー

とか考えてたら

「いま、日野先生のこと考えてたでしょ」
「奏さん、日野先生のこと好きなの?」

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