先生が私に恋をした
歓迎会行きたくないなー

向かう途中の車の中でそんなことばかり考えてた

流れる景色をぼんやり眺めてると

「もう着きますよー」
結局、誰かに頼むわけでもなく
タクシーで居酒屋まで来ました

「ありがとうございました」
おじさんの声を背中で聞きながら歩き出す

「奏さん?」

あ。この声は

「日野先生、、、」

先生も結局タクシーで来たんだ
私の後ろに停まったタクシーから降りるなり声を
かけてきた先生

「タクシーなら一緒に来れば良かったね」

うそついたと思われちゃう

「あ、急に予定変わってしまったので、仕方なくタクシーで」
慌ててそう答えた

居酒屋の入口に着くとすでに何人かいて
その中にはかっしーも、、、

咄嗟に視線を反らす

「また二人一緒?先生と奏ちゃんて、もしかして?」
下衆な勘繰りをするのは、やっぱり由紀さんで

「違います。たまたまそこで会っただけで」
私がせっかく事実を言って変な噂がたたないように
したのに


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