先生が私に恋をした
「行こーよー」

そう言ってかっしーが私の背中に軽く触れた

ひえっ、、、
さ、さわらないでよー
動揺しちゃうからっ

なんて、みんないる前で言えるわけもないけど

「あ、奏さん、いたいた」

山辺くんが入口から手招きして私を呼ぶ
なんだろう

「今行きます」

二次会行くから、あとで。と彩さんとかっしーに伝え
山辺くんのもとに行く


「どうしたの?」
「事務局長が呼んでって言うから」

と、少し離れたところを指差しながら言った
事務局長が私に気付いて手をあげる
小走りに向かった

「なんでしょうか?」

みんなに背を向けるように事務局長が角度をかえる

「奏、奏が誰と付き合おうがそれは自由だ
だけど、それが仕事に支障をきたすならダメだ
わかってるな?」

「わかってます」

ポンポンと私の肩をたたいて、離れていった
わかってる。
そんなこと、言われなくてもわかってる。






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