先生が私に恋をした
私は、、、
どうしたらいいんだろう
いや、どうもしなくていいんだ
だって私には彼氏がいるんだから
かっしーにちゃんと断らなきゃ
かっしーだって婚約者がいるのに、、、
何を考えてんだろう


みんなの集団から少し離れて一人歩く
週末なだけあって、街は人で溢れてる

「どーしたの?」

集団の中にいたはずの日野先生が遅れて歩く私を
心配して戻ってきた

かっしーは、看護師たちに囲まれて歩いてる
今日の主役は人気者だ

「いえ、何でもないです」
「さっき事務局長に呼ばれた事と関係ある?」

見てたんだ
本当のことなんて言えないし

「あー、仕事のことです。
でも、本当に何でもないので大丈夫です」
「なら、いいけど。なんかあったら言って
俺でよければ聞くからさ」

優しく微笑んだ先生に

「ありがとうございます」

そう言いながら私も笑顔を返した


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