先生が私に恋をした
二次会の席は自由

ビルの2階にあるオシャレなバーだ
ダウンライトがお酒で火照った顔を隠してくれる
私はソファ席に座った

カウンター席は男性スタッフ達がが中央に身体が向く
よう斜めに座る

私の隣に由紀さんと彩さん
向かい側に三枝さんと鎌田さん、それに田中さん
田中さんも三枝さんと同じ事務
確か、私と同じ歳くらいだったような

先生達や他のスタッフはテーブル席と
ソファ席にそれぞれ座った

みんな好きなお酒を注文、私はもちろんビール

「奏にとってビールはお酒じゃないんだよなー
ただのジュースだっけ?」

なんて、いつもの調子でからかう事務局長

「違いますー。ちゃんとお酒ですよ、お酒」

事務局長のおふざけに便乗してあげる
このやり取り飲み会のたびに必ずあるんだよね
飽きちゃうわ

飲み物が運ばれてきて、事務局長の乾杯の声に
合わせるように、みんなグラスを持ち上げて
あちこちからグラスの音が響きわたる

< 45 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop