先生が私に恋をした
本当は彼も同じこと考えてたのかな
結婚に縛られてる私を見てどう思ってたんだろう

そう思ったら急に悲しくなった
ちゃんと向き合ってなかったのは私だったんだ


「お待たせしました」

その声と同時に私もかっしーも手を離す

「奏さん、俺、諦めないよ」

え?なんで?
だからどうしてメンタルそこだけ強いのよ

「かっしー、私はその気持ちに応えられない」
「今はね。これからは分からないでしょ?」

超がたくさん付くほど前向き
ドクターと恋愛するほど私強くないもん
仕事柄、女性スタッフが多い中にいる
それだけで、妬いてしまう
私の心はそんなに広くないもの

「分かるよ。絶対出来ない」
「じゃあ、出来るようにしてあげる」

自信満々にそう言った
そしてこうも、、、

「キスしてるときの奏さん、可愛かったし」

なっ、、、!!!!!

「なんでっ!」
「どんな顔してるかなーと薄目あけて見たから
そしたら可愛かった」



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