先生が私に恋をした
「今日はやめときます。車で来ちゃったので、、、」
「じゃあ、俺も今日はやめとくかな」

先生は私に気を遣ったのかそう言うので

「私のことは気にせず飲んでください」

そう返したら先生はどこまで優しいのか

「どうせなら一緒がいいし、一人で飲んでも、、、」
「ごめんなさい。せっかく居酒屋に来たのに」
「いや、気にしない気にしない」

先生と私はノンアルと何品か料理も頼んだ
二人で会うのは二回目
初めて会うときとは違って、先生はだいぶラフに
話してくれる

「奏さんはどうして俺と会ってくれるの?」

先生はノンアルビールを飲みながら唐突にそんな質問を
投げ掛けてきた

どうしてって、、、
どうしてだろう。そこまで深く考えたことはなかった
ただ、嫌じゃないから誘いにもOKした
改まって聞かれるとなんて答えていいか、

どんな言葉が適切か考えすぎて沈黙が続く
カタッとグラスを置く音がして先生を見ると


< 67 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop