先生が私に恋をした
あぁ、私はなんてダメなんでしょうか

私のどこがそんなにいいの?
かっしーも日野先生も近藤先生も、みんなどうかしてる
いや、一番どうかしてるのは私だけども

ちゅんっ、と艶かしい音をたて唇が離れる

「せ、先生!どうしてっ」

兎に角、訳を知りたかった
なんで、私を?そんな思いだけが心を支配していたから

「奏さんが魅力的だから」
「え?私のどこがですか?色気もないし、スタイルも
普通で、顔だって、、、」

そこまで言うと先生は黙ってと私の唇に手を当てた

「奏さんは十分魅力的だよ。もっと自信持って」

先生は私の唇を親指でなぞりながら言った

言われたことよりも何よりも先生の行動が
色気ありすぎて、恥ずかしさに私は何も言い返せなかった

「これ以上一緒にいたら、襲ってしまいそうだから」

先生はそう言うと満足げに笑った

私は慌ててソファから立ちあがり、下を向いたまま
そそくさと部屋を出た


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