リンク・イット・オール
◆6.みえない みらい
お母さんが亡くなったあの日から、私はずっと自分を責めていた。
お父さんや莉乃ちゃんたちの声も聞きたくなくて耳を塞いで、真っ暗な世界に閉じこもった。
食事も喉を通らなかったし、水すら飲む気になれなかった。
それは四十九日が明けてからも変わらず、8月になっても私はほとんど部屋にこもりっぱなしだった。
そんな中の、暑い日のことだった。
ふらりとお母さんに会いに、私はお墓参りに行った。
都内の大きな霊園の片隅にあるお墓に、花とお線香を供えて、手を合わせる。
ここにお母さんがいるなんて実感はない。
だけどやっぱり心は苦しくて、絶望に飲み込まれていった。
どれほどの時間そうしていただろうか。直射日光に当たりすぎたのか、帰ろうとした時にはもう、ひどいめまいと吐き気で足がもつれた。
それでもなんとか電車に乗り、自宅最寄りの大きな駅まで着いた。
けれど、改札を出たところで視界が回り私はうずくまったまま動けなくなってしまった。