初恋レモン
やってきた放課後。


お店に帰ると
既に学校帰りの高校生が何人かいた。


「ただいま!」


「あ、菜々お帰り~!
みんなも!ありがとうね。
本当に助かるわ~!」


「いえいえ!私ここ手伝うの好きだから!」


さくらちゃんの言葉に
お母さんは喜んでいた。


「じゃあ、ごめんね。
早速だけど、そのエプロン着けて
ホール行ってくれる?」


エプロンを受け取ったのは
男の子三人。
私とさくらちゃんはお母さんと
キッチンやラッピングの手伝いをする。


「まずこれそこのテーブルね!」


どんどん来る注文に応えて
作っては運んでもらった。


3人とも、バイトしたことなんて
ないはずなのにすごく手際が良くて
スムーズにお店は進んだ。
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