初恋レモン
「え…?」


そこには
私とさくらちゃんと
色違いのパーカーを着た3人。


海人君が青で、光輝君が黒。
大河君は赤だった。


「これ、海人から菜々への
プレゼントだって。」


耳打ちしてくれた
さくらちゃんの言葉を
一瞬疑った。


海人君から…私に?


「菜々、気付いてないかもしれないけど
よくペアルックしてる人たちの事
見てたでしょ。
だからこういう事したいのかな
って思ってたから。」


文化祭だし、ちょうどいいなと思って。
そう付け足した海人君は
私を見て少し心配そうな顔をした。


「…気に入った?」


その問いに全力で答えた。


「もちろんだよ…!!!
ありがとう!海人君!!」
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