初恋レモン
「菜々呼ばれてるって!!
3位だって!!」


いや、そんなまさか…


「川口菜々さーん、
来てくださーい!」


…同姓同名がいるのかな?


「1年1組川口菜々さん!」


…間違いなく私だ。


「なんで!?」


「そんなの菜々が可愛いからに
決まってるでしょ?」


いかにも当たり前ですって顔の
さくらちゃん。


新手のいじめかと思いながらも
ステージへと登った。


私のせいで進行を
遅らせるのは申し訳ないもんね。


ステージ上は
私がいてはいけない世界だった。


見渡せば私よりかわいい子なんて
何人もいるのに…。


しゅんとしていると
隣に立ってる海人君に耳打ちされた。
< 235 / 297 >

この作品をシェア

pagetop