初恋レモン
「ちょっと待って。」


私の言葉を光輝君が遮った。


「…料理出来る奴いんの?」


その瞬間、シーンと時が止まった気がした。


するとふるふると震えだした
さくらちゃんが声を上げた。


「そうじゃん!全然考えてなかった…!」


「あ、あの…。」


「だってさ!男3人は全くでしょ?
それに私だって壊滅的だし、
菜々は…見た目から出来なそうだし。
どうするの!?」


見た目からって…
さくらちゃんそれは
あんまりにもひどくない?


「あの!!」


狼狽えるさくらちゃんと
呆れる3人に向かって言った。


「私、作れるよ!ごはん!」


私の言葉にポカンとしている。


「え?うそだぁ!」
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